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そこそこ楽しい海外旅行と,だいたい楽しいディズニーの話

白ディズニーと黒ディズニー ウォルトディズニーの伝記

今年はWalt Disneyの生誕110周年.(まぁ12月5日の誕生だから,もうすぐ111周年に入りますが)

 

ウォルトディズニーについて,いくつかの伝記がありますが,個人的に白伝記と黒伝記にわけて考えています.

 

白伝記:ディズニー社公認の伝記作家が書いた正式なヒストリー.

ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版

ウォルト・ディズニー 創造と冒険の生涯 完全復刻版

白伝記では,ディズニー社の公式見解に基づいてウォルトディズニーの生い立ちからミッキーマウスの誕生,ディズニーランド建設に至るまでの由緒正しい歴史が語られます.読んでいて気分の悪くなるようなことはないので,最後まで楽しく読み進められます.

著者のボブ・トーマスは,これ以外に,お兄さんのロイ・ディズニーの白伝記も書いています

ディズニー伝説―天才(ウォルト)と賢兄(ロイ)の企業創造物語

ディズニー伝説―天才(ウォルト)と賢兄(ロイ)の企業創造物語

Waltの死後,フロリダのWalt Disney Worldをがんばってオープンさせた兄ロイの話なんかがわかるので,新鮮です.ちなみに,ロイディズニーは,Walt Disney World (WDW)のことを,決してDisney World(ディズニーワールド)と言ってはいけないと,徹底していました.Waltを抜いてはダメなんです.

 

黒伝記:ディズニー社公認でない作家が書いた正式でないヒストリー.

闇の王子ディズニー〈上〉

闇の王子ディズニー〈上〉

闇の王子ディズニー〈下〉

闇の王子ディズニー〈下〉

こちらは,正式な伝記とは違った切り口でウォルトディズニーについて語られています.ウォルトの出生に関する話とか,いかに愛国心が強かったか,ミッキーマウスの考案者であるはずのアブ・アイワークスとの関係など,世の中では一般にはあまり取り上げられない側面について,上下巻に渡って詳しく書かれています.それで,「黒」と表現しましたが,まぁ読んでいて別に気分が悪くなることもないです.第二次大戦中のアメリカと日本の関係がちらほらうかがえてちょっと悲しい気にはなりますが,興味深く読めると思います.

と,思ったんですが,今は絶版で手に入らないんですな...将来電子書籍で復活することを期待しつつ,どうしても手に入れたい人は古本市場を追いかけるしかないようです.

 

もう一つ,こちらは手に入るので紹介します.

創造の狂気 ウォルト・ディズニー

創造の狂気 ウォルト・ディズニー

これも,ディズニー社公認ではありません.ディズニーにとって都合悪いんじゃないかなということも書かれています.こんな紹介では,購読意欲がわかないか(苦笑).ウォルトとスタジオ従業員(労働組合)との確執とか,経営難と戦争で,結構教育映画とか宣伝映画を作っていたとか,父親との関係(小さい頃に貧乏で,厳しい父親の元できつい労働に耐えていたとか,兄のロイとウォルト以外の上の兄2名は逃げてしまったとか),父親の事業の関係で各地を転々としていたのだけど,そんな中でミズーリ州のマーセリンでは比較的良い思い出があるので,ディズニーランドのメインストリートUSAはマーセリンがモチーフになっているとか(書いてあったかなぁ),値段の割には知らない情報が盛りだくさんな本です.

 

ところで,ドナルドダックは,戦時中にアメリカの国威発揚(国威掲揚じゃないよ),戦意高揚のため宣伝映画に出ていました.YouTubeとかで「Donald Duck   WWII Propaganda」などと検索すると,今まで見たことのないドナルドの姿が見られると思いますよ.DVDでどうしても手に入れたい人は,"Disney Treasures - on the Front Lines" に収録されていたと思います.ただ,アメリカでの限定盤で今は売っていないのでアメリカの中古市場で見つかるかどうかですね.また,DVDのリージョンコードがアメリカ向けなので,リージョンフリーかアメリカのリージョンコードに合わせたDVDプレーヤーを別途用意する必要もあります.しかも,英語ですし,当然日本は敵国として描かれています.

ドナルドだけでなくディズニースタジオは戦時中,アメリカ空軍の戦闘機につける部隊のマークをデザインしていたんだそうです.

 

そういえば,伝記をもう一つ,Waltの娘,ダイアン・ディズニー・ミラーが書いた本が2年前に出てました.

私のパパ ウォルト・ディズニー (ディズニーピース(書籍・その他))

私のパパ ウォルト・ディズニー (ディズニーピース(書籍・その他))

  • 作者: ダイアン・ディズニー・ミラー,ピート・マーティン,上杉隼人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 30回
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これ,まだ読んでいないので,詳しくはわからないのですが,ダイアンと言えば,ロン・ミラーの奥さん.ロン・ミラーは,ディズニー社の前の前(アイズナーの前)の社長だった人で,ダメだった頃のディズニーの象徴みたいな扱いを受けています.でも,実は,最近リメイクされたトロンのオリジナル「トロン(Tron)」や「リトルマーメイド(アリエル)」を(作って,確か「くまのプーさん」を全面に)出した人で,悪いことばかりじゃないんですが,結局,Waltの兄ロイの息子である,ロイEディズニーに会社を追い出されちゃいました.ロン・ミラーってWikipeadia(日本語)に載っていないんですね.ともかく,この本も入手して読まなきゃ.

トロン:オリジナル [Blu-ray]

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トロン:レガシー [Blu-ray]

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